2017.03.19

もう弱投とは言わせない。
ヤクルト投手陣が誓う
12球団ワースト返上

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 ヤクルト投手陣が昨シーズン味わった屈辱は想像に難くない。チーム防御率4.73は12球団ワースト。さらに先発陣のクオリティースタート(QS)率は41.3%と、こちらも12球団ワースト。歓喜のリーグ制覇から一転、チームは5位に沈んだのである。チーム再建のカギは何といっても投手陣。そこで開幕ローテーションを争う7人の先発候補に「今シーズンの覚悟」について語ってもらった。

※QSとは、投手の成績評価項目のひとつで、先発投手が6イニング以上を投げ、かつ自責点3以内に抑えたときに記録される。QS率が高いほど先発投手として安定感がある

5年ぶり8度目の開幕投手に決まったヤクルト・石川雅規小川泰弘(25試合/8勝9敗/防御率4.50/QS率52%)

「昨年は投手陣が原因で勝てなかったと本当によく言われますので、何とか見返したいですよね。僕自身は、足を高く上げなかったり、体の使い方を変えたことで、特に前半戦はパフォーマンスが上がらなかった。そこを反省して、自分の原点に立ち返り、真っすぐのスピードを見直しています。体を大きく使い、可動域をフルに活用する。それができれば変化球も生きてくるので勝負できると思います」

 昨シーズン、右のエースは自己最低の勝ち星に甘んじてしまった。とはいえ、8月には4勝0敗、防御率2.08の活躍を見せ、月間MVPを受賞した。

「昨年8月のパフォーマンスを今シーズンは(月単位で)2~3回出したいですね。安定した成績は、チームへの貢献につながります。6回まで試合をつくれば、ヤクルトは打線が活発なので、勝つ確率は絶対に上がってきます。ただ6回では物足りないと言われるので、最低でも7回は投げたいですね。登板数はフルで稼動すれば27~28試合。イニング数も28試合×7回で196イニング。目指すのはキャリアハイです。過去の自分を超えていくには、自分の信じた道を進むしかないですし、やるべきことはやっています」