独立リーグの「牛飼い球団」に、
なぜマニー・ラミレスが来ちゃうのか (2ページ目)
このときも、アメリカの野球ファンは「マニーはやっぱりマニーだ」と受け入れたが、もはやメジャーに彼の居場所はなかった。レンジャーズは彼の力量を見極めるとシーズン終了を待たずにリリース。それでも翌年、マニーはシカゴ・カブスとの契約にこぎつけるが、これもマイナー契約だった。3Aで打率.222、3本塁打のマニーを、カブスも戦力と見なすことができず、打撃コンサルタントという椅子を用意した。
その後もウインターリーグに参加するなど、メジャー復帰を虎視眈々と狙っていたマニーだったが、これを最後にフィールドから姿を消した。
そのマニーがフィールドに戻ってくる。しかも舞台は、日本の独立リーグだ。
1月9日、マニー・ラミレスと四国アイランドリーグplusの高知ファイティングドッグスとの契約が合意に至ったというニュースが報じられ、野球ファンに衝撃が走った。昨年、ラミレス側から高知入りの希望が発信されたとのことだったが、これは四国アイランドリーグplusがここ数年行なっていたアメリカでのトライアウトをマニーが知ったことから始まったという。当初、突然の指名に戸惑いを見せた高知球団側も、来日3年目、日本語も話せるザック・コルビー内野手に交渉を担当させ、下準備ができた段階で球団オーナーとその弟の副社長が、ラミレスの自宅があるフロリダに出向いて最後の交渉を行なった。
マニーはNPBへの"昇格"も視野に入れており、契約にはNPB球団から声がかかれば、途中で高知との契約を破棄できるという内容が付け加えられている。
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