2016.04.01

広島・ジョンソンが日本で手にした
「偉大な番号と最高のパートナー」

  • ブラッド・レフトン●文 text by Brad Lefton
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 広島東洋カープのクリス・ジョンソンは、メジャーリーガーが誰も持っていないものを持っている。それが背番号「42」だ。

 メジャーでは、ブルックリン・ドジャースでプレーした初の黒人選手、ジャッキー・ロビンソンの功績を称え、初めてプレーしてから50周年にあたる1997年4月15日に全球団で背番号「42」が永久欠番となった。

2016年の開幕投手に指名されたクリス・ジョンソン

 以前から「42」を着けていた選手は引き続き使用が許され、2004年以降はニューヨーク・ヤンキースのマリアノ・リベラだけが着けていたが、2013年に現役を引退したことで、誰もその番号を背負うことはなくなった。

 メジャー時代、ジョンソンの背番号はピッツバーグ・パイレーツで「60」、ミネソタ・ツインズで「53」だったが、広島で待っていたのは「42」だった。

 広島と契約合意してすぐ、ジョンソンがホームページで自身のプロフィールを確認していると、すでに背番号は決められていて、それが「42」だったのだ。

「日本、アメリカに限らず、どこで野球をしようがジャッキー・ロビンソンの背番号を着けられるということは、すごく名誉なことです。もちろん、自分で選んだわけではありません。おそらく、外国から来た選手に渡す番号じゃないかと思っているんですけど、やっぱりこの番号は特別なんです。だって、アメリカでは誰も着けられないんですから」

 そして、特別なのは背番号だけではない。外国から来た投手には難しいと言われている捕手との信頼関係を、ジョンソンは築き上げることができたのだ。日本で成功をおさめることができたのは、石原慶幸と互いに認め合えるバッテリーになれたことが大きい。