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広島・ジョンソンが日本で手にした
「偉大な番号と最高のパートナー」 (3ページ目)

  • ブラッド・レフトン●文 text by Brad Lefton
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

「イシは打者のことを手に取るようにわかっています。昨シーズン、僕は彼の出すサインに一度も首を振ったことはありません。ただ彼のことを信じ、ボールを投げ込むだけでした。イシの経験と知識により、僕は投げることだけに集中できたんです。それともうひとつ、もし僕がミスを犯してしまったら、それを恐れることなくまた同じところに投げさせてくれます。僕に対して信用してくれていることが、なによりうれしい」

 石原との関係について、プロ11年のキャリアのなかでも1、2を争うほど信頼が厚いとジョンソンは言う。

「パイレーツの3Aでプレーしていたとき、トニー・サンチェス(現トロント・ブルージェイズ)というキャッチャーと出会うことができました。彼も、イシと同じような体格で、同じようにキャッチングがうまかった。イシと築き上げた関係とすごく似ているんです」

 サンチェスと出会った2013年、ジョンソンはプロ入り後、最高の成績を残した。26試合に登板(うち先発は21試合)し、10勝4敗、防御率2.39で3Aインターナショナルリーグの最優秀防御率に輝いた。

 それから2年後、今度は日本で同じように信頼できる捕手に出会った。その出来事がいかに大きかったかは、昨年残した14勝7敗、防御率1.85という数字が証明している。

 そしてジョンソンと石原のバッテリーは、2016年シーズンの開幕戦を任された。展開に恵まれず試合は敗れたものの、今シーズンの活躍を予感させるには十分な内容だった。そして2戦目となった3月31日の中日戦でも6回無失点の好投を見せた。はたして、黄金バッテリーはチームにどれだけの勝ち星をもたらすのだろうか。

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