2016.02.08

鬼教官・池山コーチも唸る、オコエ瑠偉のすさまじい「吸収力」

  • 石井祥一●文 text by Ishii Shoichi
  • photo by Kyodo News

 球春到来を告げるプロ野球12球団の春季キャンプ。2年連続最下位に沈んだ楽天の沖縄・久米島キャンプには連日多くのメディアが詰めかけている。お目当ては、ドラフト1位ルーキー・オコエ瑠偉だ。

2月7日に行なわれた紅白戦で7回の第4打席に三塁打を放ったオコエ瑠偉

 キャンプイン前日の1月31日に現地入りしたオコエは、快晴の空を見上げながら「いよいよ沖縄に来たなという感じ。新人らしく、元気よく声を出してアピールしていきたい。気合いMAXです」と意気軒昂。後頭部をVの字にカットした新しいヘアスタイルを披露しながら笑顔を振りまくなど、強烈な存在感を放っていた。

 あいにくキャンプ初日は朝から強い雨と風が吹きつける最悪のコンディションとなってしまった。悪天候に見舞われたこともあって、観客は約150人とまばらだったが、それでも報道陣の数はファンを上回る約180人にのぼった。

 最速157キロを誇る大物ルーキーとして話題を集めた2015年ドラフト1位の安樂智大が一軍スタートを切ったちょうど1年前の報道陣は150人だったことを考えれば、オコエの注目度がいかに高いかがわかる。

 だが、キャンプ初日以降もなかなか天候に恵まれず、ほとんどが室内での練習となってしまう。そこではオコエが得意とする外野守備や走塁の練習が行なえず、打撃練習が中心だ。キャンプ初日は打撃投手の球にタイミングが合わせられず、ポップフライを連発した。