プロ野球2015年シーズン、ベンチ裏で聞こえた「ヒソヒソ話」 (5ページ目)
●大谷翔平のメジャー移籍に備え、早くも水面下で動き
今季、15勝5敗、防御率2.24、勝率.750の成績を残し、最多勝、最優秀防御率、最高勝率の三冠を獲得した大谷翔平(日本ハム)。プロ3年目にして名実ともに球界を代表する選手へと成長し、いつメジャーに移籍するのかに注目が集まっている。
そして、すでにチーム内でも大谷のメジャー移籍をにらんだ動きが水面下で進みつつある。あるスタッフは楽天の関係者に、田中将大がヤンキースに移籍した際の具体的なスケジュールや、ともに渡米した専属広報担当者がどのような経緯で決まったのかなどを聞き込んでいるという。大谷が海を渡る日は確実に近づいているようだ。
●前半戦首位も後半戦に大失速したDeNAの真実
シーズン前半戦を首位で折り返しながら、終わってみれば最下位に沈んだDeNA。その責任を取り、4年間監督を務めた中畑清監督が辞任した。長年の課題だった投手陣の整備は中畑政権下でも進まず、今季、規定投球回到達者はゼロ。チームの勝ち頭が久保康友の8勝という惨状を呈した。
だが、問題はそこだけではなかった。ある球団関係者は「前半戦を首位で折り返し、中畑監督の続投が決まったような雰囲気になりました。そこからチームがおかしくなってしまった」と語る。たしかに、続投が報道された後の失速ぶりは顕著だった。選手たちは中畑監督の采配に限界を感じていたのである。
中畑監督在籍の4年間で観客動員が165%アップするなど、球団のマーケティング力は成果をあげている。しかし、ファンが望んでいるのは勝てる監督だ。中畑監督の後任に選ばれたのはアレックス・ラミレス。ラミちゃん監督は、「中畑さんと同じパフォーマンス目当て」との陰口を吹き飛ばす結果を残せるか……。
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