未来のスター候補が集まる12球団ジュニアトーナメントに注目

  • 谷上史朗●文 text by Tanigami Shiro
  • スポルティーバ●写真 photo by Sportiva

 暮れも押し迫った12月27日、宮崎県に全国から選ばれし野球少年たちが集った。第11回を迎えたNPB12球団ジュニアトーナメントが開幕したのだ。同大会はNPB(日本プロ野球機構)と12球団が連携し「子どもたちがプロ野球選手への夢をより身近に持てるように」と企画された。夏場に地域で選抜された小学生たちが12球団のジュニアチームを編成し、日本一を競いながら、将来のスターが生まれる大会として注目度も年々増している。

今回で11回目の開催となった12球団ジュニアトーナメント。今年は中日ジュニアが優勝を飾った今回で11回目の開催となった12球団ジュニアトーナメント。今年は中日ジュニアが優勝を飾った

 今年は27、28日に今春からオリックスがキャンプで使用するメイン球場SOKKENスタジアムで予選を戦い、29日の決勝トーナメントはサンマリンスタジアムで行なわれた。

 チームを率いる監督、コーチは各球団のOBたちで、第1回大会では秋山幸二氏(ソフトバンクJr.)、達川光男氏(広島Jr.)、篠塚和典氏(巨人Jr.)、潮崎哲也氏(西武Jr.)らが指揮を執った。

 今回も片岡篤史氏(阪神Jr.)、鈴木尚典氏(横浜DeNA Jr.)、梶間健一氏(ヤクルトJr.)、大久保勝信氏(オリックスJr.)ら、野球ファンには味わい深い顔が並ぶ。第8回大会から福岡Jr.を率いる池田親興氏はこんな思いを口にしていた。

「軟式でやっている小学生たちの大きな目標になる大会。プロと同じユニフォームを着て戦うことで一層地元球団への憧れも増しますし、球団と地域とのつながりが強くなるきっかけにもなる。その中での勝負ですから、もちろん、日本一を獲りにいきます」

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