プロ野球2015年シーズン、ベンチ裏で聞こえた「ヒソヒソ話」 (2ページ目)
●三木谷オーナーの現場介入でチームは空中分解
昨年オフにファンの心配を押し切って"デーブ"こと大久保博元を監督に据えた三木谷浩史オーナー。親密とされるデーブを監督にしたことで、以前から噂のあったオーナーの現場介入がますます酷くなるのでは......との懸念が的中。打順や選手交代、コーチの入れ替えなど当時楽天本社があった東京・品川(現在は二子玉川)からの"指令"は多岐にわたり、デーブがベンチ裏でオーナーと「Viper」(楽天の無料通話メッセージアプリ)で連絡を取り合う姿に、選手やコーチは「また"シナガワ"だよ」とうんざりしたまなざしを向けていた。そんな監督に現場をまとめる威厳などあるはずもなく、シーズン中にコーチが辞任するなどチームは空中分解。あえなく2年連続の最下位に沈んだ。
● 館山昌平カムバック賞獲得で館山市も大喜び
ヤクルトの館山昌平が7月11日のDeNA戦で1019日ぶりの勝利を挙げた。3度の右ひじ手術を乗り越え、約2年ぶりに一軍のマウンドに帰ってきた姿は、家族やファンだけでなく、チームメイトの心も打った。そのまま6勝をマークし、チームのリーグ優勝に貢献。カムバック賞も獲得した。
その館山復活を喜んでいたのが、千葉県館山市だ。もともと館山は、2009年に名前にちなんで同市から"ふるさとスポーツ大使"に任命され、オフの合間を縫って野球教室などを行なっていた。しかし、2012年に12勝を挙げてからケガに泣かされ続け、勝利はなし。野球教室もこの年を最後に開催されていなかった。
それが今年は、3年ぶりに野球教室が復活。館山も「ここ数年はリハビリで調整がつかなかったけど、久しぶりに子どもたちに元気な姿を見せられてよかった」と喜んだ。不屈の右腕の復活は、館山市の子どもたちにも勇気を与えた。
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