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プロ野球2015年シーズン、ベンチ裏で聞こえた「ヒソヒソ話」 (3ページ目)

  • スポルティーバ●構成 text by Sportiva
  • 益田佑一●写真 photo by Masuda Yuichi

●糸井嘉男、連日のテーマ曲変更でスランプ脱出

 糸井嘉男(オリックス)は打席に入る際のテーマ曲にSMAPの『SHAKE』を使用している。ファンにとっては糸井の代名詞ともいえる曲だったが、8月18日に突如、同じくSMAPの『ダイナマイト』に変更。さらに19日には『オリジナルスマイル』、20日は『Hey Hey おおきに毎度あり』と日替わりでSMAPの曲をセレクト。その後もMINMIの『シャナナ☆』など、目まぐるしく曲を変えた。試合前の練習中に演出担当者へ突然リクエストがあり、担当者が音源確保に奔走したこともあった。その甲斐あってか、8月18日の時点で2割3分1厘だった打率は、最終的に2割6分2厘まで上昇。スランプ脱出にひと役買ったのは球場の演出スタッフかもしれない。

●FA宣言もまさかのオファーなし。広島・木村昇吾の誤算

 ノーマークのFA宣言だった。木村昇吾(広島)が国内移籍を目指し、今季取得した海外FA権を行使した。内野ならどこでも守れるユーティリティー性を生かし、守備固めや代走として貴重な戦力となっていたが、控えという立場を本人は受け入れられなかったようだ。来季で36歳だが、あくまで「レギュラーを目指したい」とスタメン出場にこだわった。

 ところが、「人的補償のないCランクであれば、必要としてくれる球団はある」と信じて手を上げたものの、待てど暮らせどオファーはなし。レギュラーとしての実績がないベテラン選手の獲得には、どの球団も消極的だった。結局、自ら売り込んで春季キャンプで西武の入団テストを受けるという、前代未聞の事態となってしまった。

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