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【MLB】佐々木朗希の好投が多くなってきた理由を武田一浩が分析 辛口の意見には「長い目で見守って」

  • 浜田哲男●取材・文 text by Tetsuo Hamada

武田一浩に聞くMLBの日本人投手たち 中編

(前編:「大谷翔平はもう投げなくていい」武田一浩が語る、プレーオフを見据えるドジャースにとって最悪のケースは?>>)

 ロサンゼルス・ドジャースの佐々木朗希は、シーズン前半は苦しみながらも、後半戦に差しかかるにつれて好投する試合が多くなっている。佐々木の状態について、15年の現役生活で4球団を渡り歩いて最多勝やセーブ王などのタイトルを獲得し、現役引退後は第1回WBCで投手コーチを務めた武田一浩氏に聞いた。

8月13日時点で5勝5敗の佐々木朗希 photo by AP/アフロ8月13日時点で5勝5敗の佐々木朗希 photo by AP/アフロこの記事に関連する写真を見る

【これから「まだまだよくなる」】

――佐々木投手の現状をどう見ていますか?

武田一浩(以下:武田) 彼は成長過程ですからね。昨季もそうでしたが、今季も不調だった時期はメディアからも「大丈夫なのか?」と言われ続けていました。でも、ドジャースは将来的に本当に頼れるピッチャーにするため、佐々木を使い続けています。

 6月くらいからコントロールも安定してきましたし、表情も変わってきました。(現地時間7月17日の)ニューヨーク・ヤンキース戦でもそうでしたが、 変化球でストライクを取れるようになってきたから、かなりピッチングがよくなったんじゃないかと思います。

――確かに、自信のある表情に変わってきた印象があります。

武田 ダメな時は、本当に自信がなさそうですよね。目が泳いでしまいますし、ずっと「もっと自信を持って投げればいいのに」と思っていました。クセがバレているのではないか、といったことも話題になっていましたが、特に彼の武器であるスプリットなどは、投げる前にわかってしまうと見逃されやすくなります。

 調子が悪い時はそれで苦しくなって、フォーシームを打たれるパターンが多かった。でも、そういった悪循環がなくなってきました。今はスライダーが頼りになってきていると思いますし、ある程度自信を持っているんじゃないですか。

――ピッチングのメカニクスに関して、変わってきた部分はありますか?

武田 けっこう左足を高く上げますけど、その時の姿がどっしりしてきた感じはします。以前は風が吹けば飛んでいきそうな足の上げ方でしたし、あくまで外から見た印象になりますが、そのあたりは変えたような気がします。

 1年目と比べるとかなり成長していると思いますし、まだまだよくなるんじゃないかと。フォーシームも100マイル(約161キロ)を超えるようになって、ボールの質もよくなってきています。年齢も24歳ですしね。佐々木に対しては辛口な意見が多いので、僕は『長い目で見守ってあげましょう』と常々言っています(笑)。

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著者プロフィール

  • 浜田哲男

    浜田哲男 (はまだ・てつお)

    千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界でのマーケティングプランナー・ライター業を経て独立。『ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)』の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ系メディアで企画・編集・執筆に携わる。『Sportiva(スポルティーバ)』で「野球人生を変えた名将の言動」を連載中。『カレーの世界史』(SBビジュアル新書)など幅広いジャンルでの編集協力も多数。

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