補強選手からドラフト候補へ。教習所教官・信楽晃史の指名はあるか? (5ページ目)
環境面や実力面で差があるチームからの補強選手は、日頃とは違った刺激を受け、また高度な技術指導によって才能に磨きをかけることができる。これも補強選手の意義のひとつだろう。
信楽は都市対抗本戦では初戦でリリーフ登板のチャンスを与えられるが、決勝打を浴びるなど、1回2/3を投げて2失点。ほろ苦い東京ドームデビューとなってしまった。スリークォーターのフォームから最速143キロをマークした信楽を、果たしてバックネット裏のスカウト陣はどのように評価したのだろうか。
「結果を残せなくて申し訳ない」と今も悔恨の情にかられる信楽だが、JR九州で吉田監督からもらった「下半身の使い方」という宿題をクリアすべく、今も日々の練習に取り組んでいるという。現在、信楽のもとにはプロ4球団から調査書が届いているという。
はたして「補強選手」から新たな成功者は生まれるのか。今年のドラフト会議も、全12球団に「選択終了」の表示がともるまで、目が離せそうにない。
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