ベイスターズ17年ぶりVへ。打撃3部門を独占せよ! (3ページ目)
中畑清監督も「ようやく切れ目のない打線が完成しつつある」と、これまでにない手応えを感じている。
ただ、これからの戦いを予想すれば、当然、筒香へのマークは厳しくなるだろう。今の調子をどこまで維持できるのか、不安がないわけではない。前出の野村氏は次のように語る。
「これから筒香へのマークはどんどん厳しくなるでしょうし、まともに勝負してもらえないケースも増えると思います。そこで重要なのは、筒香が焦って無理に打ちにいったりしないこと。ボール球に手を出すようになると、相手の思うツボ。どれだけ我慢できるかが今後のポイントになると思います」
さらに、こう続けた。
「あとは、筒香と勝負せざるを得ない状況を作れるかどうかでしょうね。ランナーが埋まっていれば勝負しないといけないわけだし、筒香のあとを打つバッターに一発があれば、相手も簡単に歩かせるわけにはいきません。個々がレベルアップすれば、とんでもない打線になる可能性があります。それこそ、それぞれがタイトル争いをすれば98年を超える打線になるでしょうね」
98年は、鈴木尚典が首位打者に輝いたが、本塁打と打点は当時・巨人の松井秀喜が獲得している。では、今年のベイスターズ打線は打撃主要部門を独占できるのだろうか。
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