過去10年、ドラフト1位指名選手のチーム貢献度 (3ページ目)
そして最後に、選手の活躍度を図るにおいて、最も分かりやすい「個人タイトル」についてリストアップしてみた。過去10年のドラフト1位指名選手が獲得した主要個人タイトルは、以下のとおり。
(チームはタイトル獲得時)
【巨人】
長野久義→2011年・首位打者(.316)/2012年・最多安打(173本)
坂本勇人→2012年・最多安打(173本)
内海哲也→2007年・最多奪三振(180個)/2011年・最多勝(18勝)/2012年・最多勝(15勝)
【阪神】
鳥谷敬→2011年・最高出塁率(.395)
【広島】
前田健太→2010年・最優秀防御率(2.21)、最多勝(15勝)、最多奪三振(174個)/2011年・最多奪三振(192個)/2012年・最優秀防御率(1.53)/2013年・最優秀防御率(2.10)
【中日】
吉見一起→2009年・最多勝(16勝)/2011年・最優秀防御率(1.65)、最多勝(18勝)
【楽天】
田中将大→2011年・最優秀防御率(1.27)、最多勝(19勝)/2012年・最多奪三振(169個)/2013年・最優秀防御率(1.27)、最多勝(24勝)
【西武】
涌井秀章→2007年・最多勝(17勝)/2009年・最多勝(16勝)
【ソフトバンク】
馬原孝浩→2007年・最多セーブ(38S)
【オリックス】
T-岡田→2010年・最多本塁打(33本)
金子千尋→2010年・最多勝(17勝)/2013年・最多奪三振(200個)
平野佳寿→2011年・最優秀中継ぎ投手(49HP)
【日本ハム】
糸井嘉男→2011年・最高出塁率(.411)/2012年・最高出塁率(.404)
陽岱鋼→2013年・最多盗塁(47個)
ダルビッシュ有→2007年・最多奪三振(210個)/2009年・最優秀防御率(1.73)/2010年・最優秀防御率(1.78)、最多奪三振(222個)/2011年・最多奪三振(276個)
吉川光夫→2012年・最優秀防御率(1.71)
この数を多いと見るか、少ないと見るか、意見は分かれるところだろう。ただ、周囲の期待を一身に背負ったドラフト1位選手は、プロの世界に入れば常に注目を浴び続けることになる。それが、ドラフト1位で指名された者の宿命だ。今年も球界に新たなドラフト1位選手が12名誕生した。彼らは今後、どれだけチームに貢献することができるのだろうか。
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