【MLB】大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希も躍動 ドジャース連覇の真実とワールドシリーズ第7戦の舞台裏 (3ページ目)
少なくとも、ドジャースの選手たちは今、MLB史上屈指の黄金期を築き上げた。
1998年から2000年のニューヨーク・ヤンキース以来のワールドシリーズ連覇。6年間でワールドシリーズを3度制したのも過去6チームだけだ。
なかでも特筆すべきは、今季の彼らが前例のない期待と重圧を背負ったなかで、それを成し遂げた点だ。
「キャンプの時点で、みんなから優勝を期待されていた。それを実現するのは本当に難しかった。でもその分、喜びも大きいよ」と、一塁手フレディ・フリーマンは語る。
そもそも、選手たちは今季、相手との戦いに勝つことよりも、野球史に名を刻む「偉大なチーム」の座を目指していた。
メジャー随一のスター軍団。年俸総額は課徴金(ぜいたく税)換算で約4億1500万ドルと史上最高額に達した。一方で、高年俸の選手をかき集めて圧倒するやり方は野球界のためにならないとの批判も浴びた。
【迷いを抱えたまま10月へ】
しかし、今季のパフォーマンスは「圧倒」とはほど遠かった。
シーズン開始早々、先発投手に故障が続発し、ローテーションが崩れる。噛み合わない打線に救援陣の不調もあり、後半戦は特に苦しんだ。それでも何とか93勝を挙げ、過去13年で12度目の地区優勝をもぎ取った。しかし、ロハスは明かす。
「クラブハウスで何度も互いに問いかけていたよ。本当にこのチームは強いのだろうか、とね」
長く続いたポストシーズンが、確かな答えをもたらした。「10月の戦い」は、9月30日に始まり、最後のワールドシリーズ第7戦は11月1日から2日に日付が変わるまで続いた。
「とにかく1日1日、1球1球、ただ前に進んできた」
スミスは語る。
「自分たちを信じて、チームの力を信じて、『オレたちが最強だ』と信じて、仲間を信じ続けてきたんだ」
この信念が限界まで試されたのが土曜日だった。だが序盤のわずか3イニングで、ドジャースが練り上げた計画が裏目に出る。
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