【MLB】佐々木朗希、衝撃と課題のメジャーデビュー戦 ロバーツ監督が語った「令和の怪物のこれから」 (2ページ目)
「今日はなかなかコントロールできなかったり、ベース板の上を通らなかったりしました。ここまでの(スプリングトレーニングでの)2回の登板ではなかったものです。(アメリカに行くと)気候や環境などいろいろ違うところがあるので、その場に応じた対策はしていかなければいけないと思います」
19日のカブス戦では全56球を投げたうち、フォーシームが37球、フォークが15球、スライダーが4球。フォークはベース板の上に操れないため見逃され、いつも以上にフォーシームで勝負せざるを得なかった。
そのフォーシームは制球に課題を残したものの、スピードと球威はMLBでも十分に通用した。3回に押し出し四球で1点を与えた直後、4番ブッシュには5球のうち4球をフォーシームで見逃し三振。つづくマット・ショウはフォーシームとスライダーで空振り三振に仕留めた。
【指揮官が語った交代の理由】
3回までにヒットは打ち取った当たりの内野安打しか打たれなかったものの、5つの四球を与えて1失点。試合前にロバーツ監督は「球数の制限はない。ストレスのかかるイニングがあるかにもよるが、目標として4、5回を投げてほしい」と話していたが、交代の理由をこう説明した。
「ある意味で簡単な決断だった。スプリングトレーニングで一番長く投げたイニングは4回だ。全体的に見ると、今日はスピードもすごく出ていたし、最後の2イニングは(ピンチで)多くのストレスもかかっていた。まだシーズンは長いので、われわれは朗希をしっかり守り、自分を築き上げていってほしい」
佐々木は続投の意思を示したというが、ロバーツ監督は先を見据えて決断した。3回56球というメジャーデビュー戦は、NPBで完全試合をはじめ鮮烈なピッチングを見せてきたことを考えると物足りなく感じたが、佐々木自身はどう受け止めたのだろうか。
「スプリングトレーニングからいろいろ練習してきたなかで、真っすぐは一番よかったです。コントロールで乱れてしまう部分もあったけど、それ以上に自分の中でいい感覚があったので良かったです。同じクオリティのボール、フォームを再現して、同じような球を投げられたらと思います」
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