【MLB】鈴木誠也、今永昇太だけじゃない! 東京ドームでぜひ見てほしいカブスのすごい選手たち
6年ぶり開催となったMLB日本開幕戦。シカゴ・カブス対ロサンゼルス・ドジャースの一戦は両チーム合わせて5人の日本人ロースター選手を擁し、チケット争奪戦も含め空前の盛り上がりを見せている。
そこでロックバンド『Scoobie Do』のドラマーにしてカブスのファン歴30年、さらにMLB中継の解説者としても活躍するオカモト"MOBY"タクヤ氏に、ロサンゼルス・ドジャースとのMLB日本開幕戦に登場するカブスの選手たちを紹介してもらおう。
【ホイヤーの改革と再建の道】
子どもの頃からMLBが大好きで、大学1年の1995年にリグレー・フィールドで試合を観戦してからカブスファンになり、今年で30年目を迎えた。2000年に初めてカブスが東京で公式戦を開催した時は、「さすがに最初で最後だろうな」と思っていたが、25年の時を経て、まさか2回目があるとは夢にも思っていなかった。
しかもカブスが製作したプロモーション映像に、日本語実況役として出演するという名誉にもあずかり、好きでいることの強さを感じつつも、一方でチケット争奪戦は惨敗......。
2016年、じつに108年ぶりとなったワールドシリーズ制覇から早9年。2021年にチーム編成総責任者に就任したジェド・ホイヤーは、当時の主要メンバーを一気に放出しチームを解体。その一方で若手をトレードで集め、22年以降は鈴木誠也を筆頭にFAなどで獲得した選手たちと、成長著しい若手を融合させながらチーム再建に着手。
2024年には、それまで同地区のライバルだったミルウォーキー・ブリュワーズの監督を務めていたクレイグ・カウンセルと現役監督最高額(当時)の5年4000万ドル(約60億円)で契約。しかし成績は前年と変わらず、83勝79敗で4シーズン連続してポストシーズン進出を逃してしまった。
カウンセル監督から「毎年90勝できるチームになっていない」と批判され、あっさり認めてしまったホイヤーは、今季が契約最終年。とにかく今年は結果が求められるシーズンになる。
そんなカブスの今シーズン、中心となる選手たちを紹介したい。今回来日した、愛するカブスはどんなチームなのか......。
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著者プロフィール
オカモト"MOBY"タクヤ
1976年生まれ、千葉県市川市出身。1995年結成、"LIVE CHAMP"の異名を持つロックバンド「SCOOBIE DO」のドラマー兼マネージャー。ドラマーとして、またDJとしても国内外で精力的に活動。2017年からMLBコメンテーターとして活動を開始、現在はJ SPORTS、SPOTV NOWなどでMLB中継の解説及び実況を担当。2022年4月に初の著書『ベースボール・イズ・ミュージック〜音楽からはじまるメジャーリーグ入門』(左右社)を出版、2023年度の野球文化學會・奨励賞を受賞。アメリカ野球殿堂図書館にも配架されている。2024年7月、シカゴ・カブス制作の2025年3月開催ジャパン・シリーズCM『Someday is now. See you in Tokyo.』に日本語実況アナウンサー役としてナレーション出演。2023年〜NHK『ミュージックMLB』ナレーション及び取材協力を担当。
Twitter: @moby_scoobie_do
Instagram: @moby.scoobie.do