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【MLB】鈴木誠也、今永昇太だけじゃない! 東京ドームでぜひ見てほしいカブスのすごい選手たち (2ページ目)

  • オカモト“MOBY”タクヤ●文 text by Okamoto “MOBY” Takuya

【MVPトリオを圧倒】

 東京ドームでは、7年ぶりにMLBで記録された左投手によるスプリットを駆使し、サイ・ヤング賞投票で5位にランクインした今永昇太、2023年に16勝を挙げたジャスティン・スティールのふたりが先発を務める。

 この両投手、試合数は少ないもののドジャースとの相性がよく、今永が2先発で2勝、防御率2.45、WHIP0.81。スティールは3試合(2先発)で2勝1敗、防御率3.00、WHIP0.83。しかも大谷翔平、ムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマンのMVPトリオ相手に好結果を残している。

 今永は対大谷5打数0安打1奪三振、対ベッツ5打数0安打、対フリーマン5打数1安打1奪三振。スティールは大谷との対戦はないが、対ベッツ5打数0安打2奪三振、対フリーマン5打数0安打1奪三振。おそらく球数は80球前後、最長5回までと思うが、両先発が初回にこの3選手をしっかり抑えることができれば、自ずとカブスにチャンスは訪れるだろう。

 ブルペン陣の注目は、自身が持っていたトレード拒否権を放棄してまでカブスに加入した大ベテランのライアン・プレスリー。試合後半の重要な場面を任されつつ、若手投手たちの教育係としても球団は期待を寄せている。

 その若手投手陣のなかで注目すべきは、昨年5月までまったく無名の新人ながら、後半戦はクローザーを任されたポーター・ホッジ。ナチュラルカットするフォーシームとMLBトップレベルのスイーパーの2種類だけで勝負する潔さは一見の価値あり。

 ほかにも、昨年5月にカブスに加入してからサイド気味だったアングルをさらに低くして制球力が増し、火の車状態だったブルペン陣を救った"ポケモン好き"のタイソン・ミラー。ブルージェイズから見限られ、昨年7月カブスに加入して以降、驚異のV字回復を遂げたネイト・ピアソン。そして昨年はドジャースでワールドシリーズ制覇に貢献するも、「ドジャース史上最高のDFA選手(所属選手をMLBの40人枠から外すこと)」となってカブスに移籍してきたライアン・ブレイジャーなど、タレントは揃っている。

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