菅野智之メジャー成功へのカギは「コマンド」 いきなりエースとなる可能性も (4ページ目)
【リーグ2位の打線も菅野をバックアップ】
白星については、投球以外の要素も大きく左右されるので読みにくい。だが、こちらもデータサイトが予測した6〜7勝を大きく上回ってもおかしくないだろう。オリオールズ打線の援護は期待できるからだ。
ア・リーグ2位の786得点を挙げた打線からは昨季シルバースラッガー賞を受賞したアンソニー・サンタンダー(現トロント・ブルージェイズ)が抜けたが、カナダ代表としてWBCでも活躍した29歳のタイラー・オニール(前ボストン・レッドソックス)が加わった。また、2022年ドラフト全体1位で入団した21歳のジャクソン・ホリデイのブレイクも待たれる。
ともあれ、メジャー初挑戦となる菅野のピッチングは、不安よりも期待が大きい。
著者プロフィール
宇根夏樹 (うね・なつき)
ベースボール・ライター。1968年生まれ。三重県出身。MLB専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランス。著書『MLB人類学──名言・迷言・妄言集』(彩流社)。
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