吉田正尚は巻き返せるのか? ボストン地元紙の記者が語る前半戦総括とトレードの可能性 (3ページ目)
オフの間、トレードのマーケットに吉田が出たということはすでに語られています。レッドソックスは興味を持つチームが出てくるかを探りましたが、残りの契約期間と年俸が考慮され、手を上げるチームは現れなかったと思われます。
今季中に、レッドソックスのフロントが再びトレードを考慮することは想定内ですが、吉田が打たない限り、マーケットが広がることはないはずです。今の状態が続けば、吉田の将来を巡る状況は複雑になりかねません。
ただ、こういった少し厳しい立場にあっても、クラブハウス、フィールドでの吉田の姿勢や態度が、好調だった1年前とまったく変わっていないことを私はリスペクトしています。彼は常にプロフェッショナル。そして、5年契約を結んだ選手なのだから、今後も優先的に機会を与えられるはずです。
いずれにせよ、ベストの改善策は吉田が好成績を残すこと。それを成しえれば、チームに残って貢献するにしても、別の道を探るにしても、話はよりシンプルになっていくに違いありません。
著者プロフィール
杉浦大介 (すぎうら・だいすけ)
すぎうら・だいすけ 東京都生まれ。高校球児からアマチュアボクサーを経て大学卒業と同時に渡米。ニューヨークでフリーライターになる。現在はNBA、MLB、NFL、ボクシングなどを中心に精力的に取材活動を行なう
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