日米通算200勝達成のダルビッシュ有に元専属捕手・鶴岡慎也は「投げることへの執着心は20歳の頃とまったく変わっていない」 (4ページ目)

  • 水道博●文 text by Suido Hiroshi

── 一方で、日本人打者との対戦も楽しみですね。

鶴岡 今年の大谷選手との対戦もそうでしたね。今年の正月に「日本選手のすごさを認めさせたい」という本人の話も聞きました。まだまだ「日本人メジャーリーガー」を牽引していく存在であってほしいです。

── 2026年の第6回WBCも招集されてほしいです。

鶴岡 ベテランになっても、メジャーの先発ローテーションの4番手、5番手ではなく、優勝を狙うチームの1番手、2番手の投手ですからね。パワーピッチャーのスタイルは崩していない。それでいて変化球はさらなる進化を遂げている。40歳を迎える2026年でも、力は衰えていないと思います。それだけの努力を続けていくでしょう。思えば、「パワーをつけてメジャーに挑戦する」という先駆けになりました。大谷選手にも多大な影響を与えたと思います。

── これからのダルビッシュ投手に期待することは何ですか。

鶴岡 200勝はひとつの区切りですが、彼にとっては通過点だと思います。ワールドシリーズシリーズ優勝に向けて、引き続きチームの勝利に貢献する投球を目指していくと思います。彼のキャリアはまだまだ長いですからね。ケガなく、ダルビッシュ投手らしいピッチングをこれからも続けてほしいですね。


鶴岡慎也(つるおか・しんや)/1981年4月11日、鹿児島県生まれ。樟南高校時代に2度甲子園出場。三菱重工横浜硬式野球クラブを経て、2002年ドラフト8巡目で日本ハムに入団。2005年に一軍入りを果たすと、その後、4度のリーグ優勝に貢献。2014年にFAでソフトバンクに移籍。2014、15年と連続日本一を達成。2017年オフに再取得したFAで日本ハムに復帰。2021年オフに日本ハムを退団した

フォトギャラリーを見る

4 / 4

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る