大谷翔平が二塁打を量産しているワケとは? 序盤戦データで見えてきたバッティングの新傾向 (4ページ目)
【メディアが騒いでいた得点圏打率も上昇】
一方、今シーズンの四球率10.1%は、2022年の10.8%に近く、2021年の15.0%と2023年の15.2%からすると、かなり低い。もっともこの差は、敬遠四球が大きく影響している。四球率15%以上の両シーズンとも、敬遠四球は20以上。今シーズンは、まだゼロだ。
なお、もともと懸念する類(たぐい)の数値ではないと思うが、得点圏打率も上昇している。最初の19打数の得点圏打率.053(1安打)に対し、その後の15打数の得点圏打率.333(5安打)だ。
今後、数値は変動していくものの、ここまでの結果と内容からすると、今シーズンはこれまで以上のシーズン成績を残してもおかしくない。
著者プロフィール
宇根夏樹 (うね・なつき)
ベースボール・ライター。1968年生まれ。三重県出身。MLB専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランス。著書『MLB人類学──名言・迷言・妄言集』(彩流社)。
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