野茂や桑田も這い上がってきた険しい道。マイナー契約からメジャーデビューを掴み取った14人の男たち (5ページ目)
【15人目の日本人誕生なるか】
多田野は立教大卒業後の2003年からマイナー契約でインディアンズ傘下の1Aや2Aでプレー。2年目の2004年4月に日本人21人目となるMLB昇格を果たし、そこから14試合(先発4)登板して2005年も1試合に登板した。
2007年まで再度MLBを目指してマイナーリーグでプレーしたが、2007年ドラフトで日本ハムからの1巡目指名を受けて入団。7年間プレーして80試合(53先発)、18勝20敗2ホールド、防御率4.43の記録を残しつつ、超スローボールの"多田野ボール"など記憶にも残る活躍をした。
マイナーリーグは選手の待遇改善や移動の負担軽減を目的に、2021年から3A、2Aなど各階層の構成を変更した。球団数をそれまでの約160から120に減らすなど、さまざまな改革に取り組みながら選手育成を進めている。
"質より量"の時代から"量より質"へと、育成方針も変わりつつある。しかし、それでもマイナー契約からMLBへ這い上がるのは容易なことではない。その険しい道の先に、松田投手の目指す夢の舞台が待っている。マイナー契約から夢を叶えた15人目の日本人メジャーリーガーとなれるか。
元ドラ1の「未完の剛球王」もドジャースとマイナー契約
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