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野茂英雄メジャーデビュー25周年。
「トルネード」がアメリカを大きく変えた (5ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO


 そのWBCで日本は2006年、2009年と大会2連覇を達成し、金メダルに輝いた侍ジャパンの選手たちも続々とメジャーへと移籍。第1回大会でMVPに輝いた松坂大輔投手はポスティングシステムでボストン・レッドソックスと契約し、入札額と6年契約の年俸合わせて1億ドル(当時のレートで120億円以上)を超えるなど、日本人選手の金銭的評価もウナギ登りとなりました。

 こうして、1964〜1965年に元ジャイアンツの村上雅則投手ひとりだけだった時代から、1995年の野茂投手デビュー以降、四半世紀の間に60人もの日本人メジャーリーガーが誕生。まさに野茂投手は「日本人メジャーのパイオニア」です。

 1995年当時、メジャーリーグは日本プロ野球の収益と同程度でしたが、野球人気の拡大によってテレビの放映権料やスポンサー収入などが増加。2003年以降、メジャーの総収入は17年連続で最高額を更新し、昨年は107億ドル(約1兆1700億円)を記録するなど、まさに新たな黄金時代を迎えています。

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