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田中将大、大投手から新球をゲット。
7年目の集大成へ成功のカギは2つ

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

 新型コロナウイルスの感染拡大で開幕が大幅に遅れているメジャーリーグですが、米メディアでは「6月10日からキャンプを再開する」との情報が広がっています。また、レギュラーシーズンはフロリダ州やアリゾナ州のキャンプ地ではなく、各球団の本拠地で開催を検討しているとも報じられています。

今年でヤンキースとの大型契約が満了する田中将大今年でヤンキースとの大型契約が満了する田中将大 無事に開幕することができれば、ニューヨーク・ヤンキースにとっては大事なシーズンとなります。今オフ、ヤンキースはヒューストン・アストロズから「現在ナンバー1投手」の呼び声高いゲリット・コールを獲得。2009年以来の世界一となる絶好のチャンスが到来しています。

 大事なシーズンなのは、先発2番手として期待される田中将大投手にも言えることでしょう。今シーズンでヤンキースとの7年総額1億5500万ドル(約170億円)の契約が満了。今年は来年以降の契約に大きな影響を及ぼすシーズンとなるからです。

 日本人メジャーリーガーとして初の6年連続ふたケタ勝利を挙げている田中投手ですが、悲願の世界一を達成するための「成功のカギ」はふたつあると思います。それは「被本塁打の減少」と「伝家の宝刀スプリットの使い方」です。

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著者プロフィール

  • 福島良一

    福島良一 (ふくしま・よしかず)

    1956年生まれ。千葉県出身。高校2年で渡米して以来、毎年現地でメジャーリーグを観戦し、中央大学卒業後、フリーのスポーツライターに。これまで日刊スポーツ、共同通信社などへの執筆や、NHKのメジャーリーグ中継の解説などで活躍。主な著書に『大リーグ物語』(講談社)、『大リーグ雑学ノート』(ダイヤモンド社)など。■ツイッター(twitter.com/YoshFukushima

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