田中将大、大投手から新球をゲット。
7年目の集大成へ成功のカギは2つ

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO


 この大幅な下落について、昨年までヤンキースの投手コーチを務めたラリー・ロスチャイルドは「ボールの縫い目に原因があった」と発言していました。ボールの縫い目が低くなって空気抵抗が弱まった結果、スプリットの落差も小さくなったとのことです。

 昨年の7月25日、ボストン・レッドソックス戦で自己最多の12失点を喫したあと、田中投手はロスチャイルド投手コーチの勧めでボールの握り方を変えました。米メディア『ジ・アスレチック』の記事によると、「ボールの縫い目に沿う指の握りから、クロスする握り方に変えた」とのこと。

 すると、ボールの握り方を変えたことで、バッターに対してスプリットが効果的になりました。結果、スプリットを投げる割合をシーズン前半の24%から31%へと増やすと、シーズン後半は被打率.279→.234、被長打率.469→.330と著しく改善されたのです。

 さらにスプリットの球速も、昨シーズン前半の平均89.3マイル(約144キロ)から後半87.9マイル(約141キロ)へと、ほぼ理想に近いスピードに戻りました。また、ボールの回転数も1580回転から1601回転に上がりました。

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