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ヤンキースの若き大砲も脱帽。
「ダルビッシュの緩急はとてつもない」 (2ページ目)

  • 杉浦大介●文 text by Sugiura Daisuke
  • photo by Getty Images

 極めてハイレベルで、互いへのリスペクトも見て取れた3打席――。ダルビッシュとの初対戦を終えたジャッジは、日本人エースをどう見たのか。直接対決から2日後。ヤンキースタジアムのロッカールームにて、ジャッジにダルビッシュとの"極上マッチアップ"を振り返ってもらった。

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――先のレンジャーズ戦ではダルビッシュ有と初対戦し、3打数無安打2三振に終わりました。3度の対戦を終え、ダルビッシュに関して思うことは?

「聞いていた通り、素晴らしいピッチャーだ。僕に対する投球もほとんどつけ入る隙がなく、あんな風に投げられたらもう脱帽するしかない。変化球の鋭さが特に印象深く、スライダー、カーブは特に上質だ」 

――スローカーブが特に効いていたように見えましたが、あれだけ球速を落としたカーブをこれまでの打席で見たことはありますか? 

「僕に投げた中で一番遅かったのは64マイルだった。もちろん、これまでいろいろなカーブを見てきたけど、あそこまでスローなものは初めてだった」

――ダルビッシュは、さまざまな武器を持っているピッチャーとして知られていますが、中でも特に印象的だったのは? 

「緩急のつけ方のうまさだね。さっき話した64マイルのスローカーブと、95マイル前後の速球を織り交ぜて使ってくる。これほどの球速差に対応するのは誰にとっても簡単なことではない。そして、ただスピードを変えるだけでなく、彼はそれぞれの球をいいコースに投げ分けてくる。打席に立っていても、『凄いなあ』と改めて感心させられたよ」 

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