WBC日本戦から絶好調のMLB右腕。「体格のいい左打者がいたな」 (3ページ目)
──日本との準決勝に先発したことで、日本でもその名を広く知られることになりました。「キャリア最大の先発」と呼んだあのゲームに関して覚えていることは?
「ロサンゼルス開催なのに、珍しく雨が降っていてとても寒かった。マウンド上では、とにかくいけるところまで投げ、自分のすべてを出し切ろうと考えたのを覚えている。事前のチームとの相談で、50球の球数制限が設けられていたから、なるべく多くのストライクを投げてバットを振らせようと思った。ただ、日本のバッターは粘り強いから、スムーズにアウトを重ねるのは簡単なことではなかった」
──結果的には4回で48球を投げて2安打無失点と好投し、2−1の勝利に大きく貢献しました。試合後にはジム・リーランド監督も「ロアークがカギだった」と語っていました。このゲームを通じ、日本の打者に対してどんな印象を持ちましたか?
「日本の打者は足を大きく上げるのが特徴的だけど、バットに当てるのがうまく、三振を取るのは簡単ではない。引っ張りにかからず、フィールド全体に打球を飛ばそうとする。個人的には知らない選手ばかりで、それも投球する上での難しさのひとつになった。スカウティングレポートと呼べるようなものはほとんどなかったからね。2−1というスコアが示す通り、日本はタフなチームだった」
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