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WBC日本戦から絶好調のMLB右腕。
「体格のいい左打者がいたな」

  • 杉浦大介●文 text by Sugiura Daisuke
  • 田口有史●写真 photo by Taguchi Yukihito

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で知名度を上げた選手は少なくないが、ワシントン・ナショナルズのタナー・ロアークもそのひとりだ。

WBCの日本戦で好投した、ナショナルズのロアークWBCの日本戦で好投した、ナショナルズのロアーク ロアークは今春の第4回大会にアメリカ代表としてWBC初出場。リリーフ登板した第1ラウンドのドミニカ共和国戦こそ1回3分の1を投げて3失点と打ち込まれたが、準決勝の日本戦で先発した際には、4回で48球を投げて2安打無失点と好投した。「キャリア最大の先発」と意気込んだマウンドで見事なパフォーマンスを披露し、アメリカの勝利の立役者になった。

 その後、アメリカは決勝でプエルトリコを下し、WBC初優勝を果たす。ロアークもその栄冠に大きく貢献したと言っていい。

 92~95マイルのツーシームを丁寧に投げ込む30歳。WBC後に迎えたMLBのレギュラーシーズンでも疲れを見せず、ここまで6勝(2敗)を挙げて防御率は3.95。現在3連勝中と好調だ。日本の打者が苦手にするシンカーボーラーに、WBCの経験や出場への経緯、そして侍ジャパンの印象を語ってもらった。

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