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顔が怖い23歳がバレンズエラ級の快投。
ア・リーグに驚異の新人現る (3ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

 33歳にしてハップは、なぜ急に大バケしたのか。その理由は、半年間在籍した昨年のパイレーツ時代にあります。レイ・シーレイジというピッチングコーチの指導によって、ハップは生まれ変わりました。

 シーレイジは「メジャー屈指の再生屋コーチ」として有名で、これまで何人ものベテランピッチャーを蘇らせてきました。ハップに対しては、速球を投げるときのリリースポイントを変更させたことで、よりスピードが増し、コントロールも格段に安定したといいます。その結果、今シーズンの速球での奪三振率(73.5%)は、メジャー全体で5位の数字。全投球数の7割をフォーシーム(速球)で押し切るスタイルで、ハップの素質は開花しました。今シーズンはあと何勝積み上げられるのか、非常に楽しみです。

 次に気になるピッチャーは、防御率でトップに立っているデトロイト・タイガースのマイケル・フルマーという23歳の新人右腕です。フルマーは2011年、オクラホマ州の高校からドラフト1巡目・全体44位という高い順位でニューヨーク・メッツの指名を受けてプロ入り。その後、メッツがキューバ出身の強打者ヨエニス・セスペデスを獲得するため、その見返りとしてトレードでタイガースに移籍しました。

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