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奮闘する前田健太に援軍。
ドジャース大幅補強で逆転優勝なるか (4ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

 昨シーズンのカンザスシティ・ロイヤルズは、「先発投手がさほど突出していなくても、最強のリリーフ陣がいれば世界一になれる」ということを証明しました。その例にならうように、今シーズンは多くのチームがリリーフ投手を集める傾向にあります。リーグ屈指のリリーフ投手陣を揃えたカブスが108年ぶりの世界一に輝けるかどうか、これからの後半戦が楽しみです。

 そして最後、ナ・リーグ西地区で激しい地区優勝争いを演じているライバル同士も、この夏のトレードで戦力をアップさせています。まず、現在首位のサンフランシスコ・ジャイアンツは8月1日、タンパベイ・レイズから先発左腕のマット・ムーア(7勝7敗・防御率4.04)を獲得しました。

 今シーズンのジャイアンツは、メジャートップの57勝33敗という好成績で前半戦を折り返しました。しかし後半戦に入ると、最初の13試合で2勝11敗と思わぬブレーキ。その原因とされているのが、ナ・リーグ最低の防御率5.42を記録した先発投手陣の不振です。

 そこで目をつけたのが、27歳の若き剛腕ムーアです。近年はケガの影響で勝ち星に恵まれてなかったものの、レイズ時代は同期入団のデビッド・プライスを上回る才能の持ち主と評価され、2013年には自己最多の17勝をマークしました。先発陣のテコ入れをしたいジャイアンツにとって、ムーアの加入は大きな刺激になることでしょう。

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