奮闘する前田健太に援軍。ドジャース大幅補強で逆転優勝なるか (3ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

 一方、ナ・リーグ中地区のなかでは、首位を走るシカゴ・カブスが多くのトレードを成功させました。まず7月25日、ニューヨーク・ヤンキースからアロルディス・チャップマン(3勝0敗23セーブ・防御率1.95)を獲得。4年連続で30セーブ・100奪三振以上を達成し、通算三振奪取率がメジャー史上最高の9イニング平均15.12個をマークしている"人類最速の男"の加入は、全米でも大きな話題となりました。

 今シーズンもチャップマンのストレートは衰え知らずで、平均時速は100.7マイル(約162キロ)、最速で105マイル(約168.9キロ)を叩き出しています。チャップマンの獲得にはクリーブランド・インディアンスやナショナルズなど、いくつものチームが積極的に動いていましたが、激しい争奪戦の末にカブスが手に入れることができたのは非常に大きいと思います。

 しかもカブスは、7月20日にシアトル・マリナーズから救援左腕のマイク・モンゴメリー(3勝5敗3ホールド・防御率2.62)、8月1日にはロサンゼルス・エンゼルスからサイドスロー右腕のジョー・スミス(1勝4敗6セーブ・防御率3.89)も獲得。これらのトレードによって、カブスには実績のあるリリーフ投手が3人も在籍することになったのです。

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