福島良一が選ぶ「2014年メジャーリーグ10大ニュース」 (3ページ目)
当時は夢のまた夢の世界だったメジャーリーグ――。その舞台に村上投手が第1歩を刻み込んだことで、その後、多くの日本人が海を渡って挑戦するようになりました。今の日本人メジャーリーガーの活躍を語る上で、「誕生50周年」は2014年のニュースとして欠かせない事柄だと思います。
【第8位】 オーストラリアで初のメジャーリーグ開幕戦
3月22日、オーストラリアのシドニーにあるクリケット・グラウンドで、ロサンゼルス・ドジャース対アリゾナ・ダイヤモンドバックスがメジャー開幕戦を行ないました。これは、アメリカとカナダ以外では7度目となる「海外開幕戦」です。
最初に行なわれたのは、1999年。メキシコのモントレーでのコロラド・ロッキーズ対サンディエゴ・パドレス戦です。そして、日本にメジャーが初上陸したのは翌年の2000年。東京ドームにシカゴ・カブスとニューヨーク・メッツがやってきました。日本での開幕シリーズは、これまで計4度あります。その後は、2004年のニューヨーク・ヤンキース対タンパベイ・デビルレイズ(現レイズ)戦、2008年のボストン・レッドソックス対オークランド・アスレチックス戦、そして2012年のシアトル・マリナーズ対アスレチックス戦が日本で行なわれました。
海外で開幕戦を行なうようになったのは、メジャーリーグ機構による国際戦略の一環です。人気のある球団や選手、または開催国の出身選手を出場させることで、メジャーリーグの魅力を広めるのが狙いなのです。日本の例でいうと、2004年は松井秀喜選手(ヤンキース)、2008年は松坂大輔投手(レッドソックス)、2012年はイチロー選手(マリナーズ)と、いずれも日本人メジャーリーガーが来日しました。また、2008年と2012年はアスレチックス所属の日系三世、カート・スズキも出場しています。
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