2014.12.26

2014年総括。メジャーリーグを揺るがした5つの衝撃

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu photo by AFLO

2014年メジャーリーグ10大ニュース@後編

 海を渡った日本人ルーキーが衝撃的なデビューを飾る一方、長年に渡ってメジャーを牽引してきたスーパースターが引退した2014年シーズン。メジャーリーグという舞台で、今年も数多くのドラマが演じられてきました。ファンの記憶にずっと刻まれるであろう2014年の思い出を振り返ります。

(前編はコチラ)

引退試合でイチローと抱き合うデレク・ジーター【第5位】 ヤンキース田中将大、華々しいメジャーデビュー

 2014年1月、メジャーリーグの名門ニューヨーク・ヤンキースが、楽天・田中将大投手と7年総額1億5500万ドル(約161億円)という投手史上5番目の高額で契約。そのニュースは日本のみならず、全米中を大いに驚かせました。

 田中投手への期待とプレッシャーは、さぞ大きかったことでしょう。彼はそれらを背負いながら、初めてメジャーのマウンドに立つことになりました。しかしフタを開けてみると、メジャーの並み居るスラッガーたちに臆することなく快投を続け、気づけば開幕6連勝という華々しいデビューを飾ったのです。6月17日時点では、メジャートップの11勝(1敗)、ア・リーグ1位の防御率1.99、勝率.917、WHIP(※)0.95、そして同2位の113奪三振と、文句のつけようのない成績を残していました。

※WHIP=被安打数と与四球数(与死球数は含まない)を投球回数で割った数字で、1イニングあたり何人の走者を出したかを表す。WHIP1.00以下なら球界を代表する投手と言われている。

 しかし7月8日、右ひじ靭帯の部分断裂によって、田中投手は2ヶ月間の休養を余儀なくされます。メジャー1年目からエース級の活躍でチームを支えていただけに、突然の戦線離脱は歯がゆい想いだったことでしょう。本人も、「悔しいシーズンだった」と振り返っています。

 とはいうものの、田中投手がメジャー1年目で残したインパクトが薄まることはありません。『ベースボール・アメリカ』誌が行なった監督投票による「2014年ア・リーグ最高の投手ランキング」では、田中投手は第2位にランクインしています。ちなみに第1位はシアトル・マリナーズのフェリックス・ヘルナンデス、第3位はオークランド・アスレチックスのジョン・レスターでした。