2012.12.06

【MLB】藤川球児の本拠地リグレーフィールドは、甲子園と瓜ふたつ

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by Getty Images

「メジャーで最も美しい球場」と評されるシカゴ・カブスの本拠地リグレーフィールド 阪神タイガースからFAとなり、メジャー挑戦を表明していた藤川球児投手が、シカゴ・カブスと合意に達しました。契約内容は、推定2年総額950万ドル(約7億8000万円)。カブスのユニフォームに身を包んだ藤川投手が、来シーズン、ついにメジャーのマウンドに立つのです。そこで今回は、カブスがどんなチームなのか紹介したいと思います。

 カブスは1876年、ナ・リーグ創設と同時に加盟したメジャー屈指の古豪で、1907年と1908年に2年続けてワールドシリーズを制覇して名を馳せました。しかし、1908年を最後にカブスは世界一から遠ざかり、リーグ優勝も1945年以降、成し遂げていません。近年はナ・リーグ中地区で3年連続の5位。特に2012年は61勝101敗と大きく負け越し、1966年以来、実に46年ぶりに『シーズン100敗以上』を記録してしまいました。

 それにもかかわらず、カブスは多くのファンによって支えられているメジャー有数の人気球団です。それはやはり、カブスの長い歴史と伝統、そしてカブスの本拠地『リグレーフィールド』が魅力的だからではないでしょうか。

 1914年にオープンしたリグレーフィールドは、ボストン・レッドソックスの本拠地『フェンウェイパーク』に次ぐ、メジャーで2番目に古い球場です。先代球団オーナー、フィリップ・リグレーの「野球は太陽の下でやるべきもの」という信条から、1988年までリグレーフィールドは、メジャーで唯一、ナイター設備のない球場でした。その後、照明灯は設けられましたが、現在もデイゲームを中心に試合を行なっています。

 リグレーフィールドが愛される理由のひとつに、ツタに深く覆われた美しい外野フェンスが挙げられます。地元ラジオの実況アナウンサーも「メジャーで最も美しい球場」と口を揃え、その美観を讃えています。ツタで全体を覆っているので、強い打球が外野フェンスに当たると、ボールがツタの中に入ってしまうこともしばしば。ボールが取り出せないと、エンタイトルツーベースとなる特別ルールがあり、毎年、幾度となくそういうシーンがあります。藤川投手は11月15日にリグレーフィールドを視察したとき、「昔の甲子園に近いような雰囲気」と好印象を述べていました。