【高校野球】中学まで外野手だった「謎の152キロ右腕」が現る 2027年ドラフト戦線を揺るがす豊川の秘蔵っ子 (2ページ目)
【ブルペンでの投球は週1回】
豊川は2年前のドラフト会議でモイセエフ ニキータ(ヤクルト)が2位指名を受けたが、近年は投手育成力も目立っている。昨年は中西浩平(上武大)や平野将馬(日本大)ら本格派右腕が話題になった。今夏も3年生右腕の皆川瑛翔(えいと)ら、複数の好投手を擁していた。
投手の指導は、基本的に長谷川監督と清水翔太コーチのふたりで担っている。長谷川監督は名城大で栗林良吏(広島)とバッテリーを組んだ経験がある捕手で、投手の心構えや肉体強化をメインで担当。清水コーチは社会人の名門・日本生命でプレーした投手で、おもに技術面を担当している。
特徴的なのは、キャッチボールを重視する点だろう。ブルペンでの投球練習は週1回程度だと長谷川監督は語る。
「ウチはキャッチボールをめちゃくちゃ大事にしています。特別なことはしていませんが、その点を理解してやれるかが大事だと思います」
スリークオーターの腕の振りについて、長坂は「自然と腕が出やすい角度」と、自分の個性ととらえている。
一方で、出力を高めるための肉体強化にも力を入れた。高校入学時点で67キロだった長坂の体重を増やすため、長谷川監督はこの冬に一計を案じた。
「投手陣に直談判したんです。『この冬は長坂を太らせるから、あまり走らせないようにする』って。夏は長坂の力が必要になるからと」
ボックスジャンプなど瞬発系のトレーニングにも注力した結果、長坂のストレートはどんどんスピードアップしていった。
【プロを見据えた新たな決意】
長坂が思い描く「理想のストレート」は、どんなボールなのか。そう尋ねると、長坂はこう答えた。
「わかっていても打てない真っすぐです。手元でクッと伸びて、バッターが狙っても打てない真っすぐが理想ですね」
長谷川監督も、長坂の球質には太鼓判を押している。
「手元ですごく伸びているので、バットに当たらないですよね。ほかのピッチャーにはない特徴なので、もうそれを『変化球』と思って磨こうと言っています」
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