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【独立リーグ】浦和学院では控え、大学・社会人でも無名 それでもあきらめなかった坪井壮地が25歳で覚醒するまで (4ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Takahiro Kikuchi

「思うこともありますけど、過去には戻れないし、今を生きるしかないです。未来を変えられるのは、自分しかいないですから。だから結果を出すしかないんです。凡退しても、一塁まで全力で走って、自分にできることをやるしかない。ドラフト当日まで、何が起きるかわからないので、やり切りたいんです」

 25歳という年齢はドラフト候補としては年嵩かもしれないが、プロ野球選手としてはまだ若手の部類ではないか。そう尋ねると、坪井は深くうなずいてこう答えた。

「僕もまだ自分に伸びしろがあると感じています。今シーズンは結果が出ていますけど、まだまだこんなもんじゃないので。改善できるところはありますし、現状で満足したら終わりですから。明日は明日で、もっともっと戦える自分になっていきたいですね」

 2027年からセ・リーグでも指名打者(DH)制度が導入される。打撃優位型の坪井にとっては、強い追い風になるかもしれない。

 今日より明日、明日より明後日。そうして日々を積み重ねた先に、ドラフト会議が待っている。25歳のドラフト候補・坪井壮地は今まさに、旬を迎えようとしている。

著者プロフィール

  • 菊地高弘

    菊地高弘 (きくち・たかひろ)

    1982年生まれ。野球専門誌『野球小僧』『野球太郎』の編集者を経て、2015年に独立。プレーヤーの目線に立った切り口に定評があり、「菊地選手」名義で上梓した『野球部あるある』(集英社/全3巻)はシリーズ累計13万部のヒット作になった。その他の著書に『オレたちは「ガイジン部隊」なんかじゃない! 野球留学生ものがたり』(インプレス)『巨人ファンはどこへ行ったのか?』(イースト・プレス)『下剋上球児 三重県立白山高校、甲子園までのミラクル』(カンゼン)など多数。

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