【高校野球】「なんでこんな結果になったんだ」 横浜・池田聖摩が敗戦後にこぼした魂の自問自答 (3ページ目)
【高卒でプロに行きたい】
池田が発した「なんでなんだ」「なんでこんな結果になったんだ」という魂の叫び。それは冬場の努力が報われなかった、やるせない思いがあふれたのだろうか。そう尋ねると、池田は神妙な表情でこう答えた。
「この冬だけではなく、小さい時に野球を始めてからやってきたことに間違いはないし、悔いはありません。熊本では祖父母やいろんな人に応援してもらって、ここまで成長してきたつもりです。でも、なんでこういう結果が生まれてしまうのか、ということを考えてしまいました」
人生をかけている男の覚悟が滲んでいた。少し気が早いと思いつつ、池田に現段階での希望進路を聞いてみた。池田は「高卒でプロに行きたいです」と即答した。
「でも、チームの勝利が最優先です。チームが勝つために自分ができることをすれば、自然と結果はついてくると思うので」
残された大舞台は、夏の甲子園しかない。夏までに、どんな自分になっていたいか。そう尋ねると、池田は少し考えてからこう答えた。
「うまい選手ではなく、強い選手になります。夏にしっかりと勝ち進んで、もう一度、強い横浜高校を見せられるように頑張ります」
屈辱からはい上がるために。夏に向けた横浜の戦いは始まっている。
宣言どおりに「強い池田聖摩」が誕生すれば、きっとその頃には2026年ドラフト戦線ナンバーワンショートが誰なのかも、自ずとはっきりしているはずだ。
著者プロフィール
菊地高弘 (きくち・たかひろ)
1982年生まれ。野球専門誌『野球小僧』『野球太郎』の編集者を経て、2015年に独立。プレーヤーの目線に立った切り口に定評があり、「菊地選手」名義で上梓した『野球部あるある』(集英社/全3巻)はシリーズ累計13万部のヒット作になった。その他の著書に『オレたちは「ガイジン部隊」なんかじゃない! 野球留学生ものがたり』(インプレス)『巨人ファンはどこへ行ったのか?』(イースト・プレス)『下剋上球児 三重県立白山高校、甲子園までのミラクル』(カンゼン)など多数。
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