【高校野球】金村義明が振り返る 甲子園優勝から近鉄バファローズ入団までのドラフト裏話
高校野球の強豪・報徳学園のエースで4番だった金村義明さん(元近鉄など)。その金村さんが大活躍をして優勝した高校3年の夏の甲子園を、涙あり、笑いありのエピソードとともに振り返る。また、そこから相思相愛だったはずの阪急ブレーブスではなく、近鉄バファローズへの入団に至った経緯なども語った。(聞き手・ますだおかだ岡田圭右さん)![]()
岡田圭右(以下、岡田)初戦敗退のセンバツを経て、夏の兵庫県大会はどうでしたか?
金村義明(以下、金村)予選7試合を全部ひとりで投げたのが、唯一自慢できんねん。しかも、コールド勝ちが1試合もない。どういうわけか監督が3年生の裕福な選手ばっかりを使うから(笑)。
岡田 だから接戦になってしまう(笑)。
金村 決勝は、明石(公園)球場(明石トーカロ球場)で相手は東洋大姫路。僕らは野球部専用のバスもないし、専用グランドもない。だから、自転車に乗って駅まで行って、阪急電車で西宮まで行って、三宮で新快速に乗り換えて試合に行くわけ。帰りは三宮で途中下車して、必ず神戸サウナに入ってから帰る。
岡田 高校生がサウナ?
金村 いつもカバンにアロハシャツを入れていたから、それに着替えてサウナに向かう。コインロッカーに荷物預けて、そこからアロハに着替えて、サウナに行って、夜に帰る、みたいな。
岡田 どんな高校生や(笑)。夏の甲子園の目標はもちろん優勝?
金村 優勝なんてまったく考えてなかった。とにかく1回戦を勝てたらいいと思ってた。「負けたら海に泳ぎに行こう」って思ってたぐらいだから。
【投げて、打って活躍した夏の甲子園】
金村 1回戦は岩手の盛岡工業。今は東北地方の学校も強いけど、当時は「よっしゃー!」って、心の中で思った(笑)。
岡田 「よっしゃー!」言わない(笑)。でも、9-0で勝った。センバツの時はソリコミ入れていたけど、毛は抜かんかった(笑)?
金村 ほんまに大人しくしてたわ。当時は今と違って試合をやるたびに抽選をして相手を決めていたんやけど、2回戦の相手が横浜(神奈川)になって、キャプテンに言うたよね。「どこ引いてくんねん、アホ。もう負けるやないか」って。
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