【夏の甲子園2025】山本昌が5人の「スーパー2年生」を診断 「今大会ナンバーワン」と絶賛した投手は? (3ページ目)
初戦の金足農戦で14奪三振と圧巻のピッチングを披露した沖縄尚学・末吉良丞 photo by Matsuhashi Ryukiこの記事に関連する写真を見る末吉良丞(沖縄尚学2年/175センチ・89キロ/左投左打)
今大会ナンバーワンの投手は、間違いなく末吉くんでしょう。たくましい体つき、フォームの安定感、ボールのキレ、コントロール、そして2年生とは思えないマウンドでのたたずまい。ピンチでも表情に出さず、淡々と投げるところに芯の強さが見えました。今大会は新垣有絃くんとの二枚看板で、全国制覇に導きました。分厚い下半身をしっかりと使えて、左腕を鋭く走らせるフォームは高校生離れしています。すでに一級品のボールを投げていますし、来年のドラフト会議では1位で消えるでしょう。今年の大学生・社会人のドラフト1位候補と比較しても、見劣りしない能力です。2年生としては別格ですし、「まだ2年生なのか......」と末恐ろしいです。投球フォームに関しては完璧で、100点満点。ここまでくると、安易に評論してはいけないレベルです。今夏はこれだけの激戦を繰り広げたので、しっかりと体をケアしてもらいたいですね。
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