【夏の甲子園2025】山梨学院は2年生の「二枚看板」で苦手な夏も勝つ 先輩キャッチャーは「調子のいいボールを引き出してリードしたい」 (3ページ目)
横山は四番打者としての重責も負う。
「僕は1打席目がよかったらノッていくタイプ。打撃がよければいいリードができる。うちは個人の能力よりは打線のつながりで勝負してきた。大振りするんじゃなくて、つなぐことを意識することが勝利につながるはずです」
2024年、2025年のセンバツでは巧みな継投策で勝利をつかんだが、今回は左右の二枚看板で勝負する。
吉田監督は言う。
「看板になっているかどうかはわからないけど(笑)、ふたりで力を合わせて、あとは打線の援護を待つ。
初戦独特の前半のもどかしさを、終盤に打って振り払うことができた。ひとつ勝てたことで、次の試合で立ち上がりから終盤のような野球ができる確率が上がったのかなと思います。次は気負い過ぎないでほしいですね」
夏の甲子園の連敗を力で止めた山梨学院の快進撃がここから始まる。
著者プロフィール
元永知宏 (もとなが・ともひろ)
1968年、愛媛県生まれ。 立教大学野球部4年時に、23年ぶりの東京六大学リーグ優勝を経験。 大学卒業後、ぴあ、KADOKAWAなど出版社勤務を経て、フリーランスに。著書に『荒木大輔のいた1980年の甲子園』(集英社)、『補欠の力 広陵OBはなぜ卒業後に成長するのか?』(ぴあ)、『近鉄魂とはなんだったのか? 最後の選手会長・礒部公一と探る』(集英社)など多数。2018年から愛媛新聞社が発行する愛媛のスポーツマガジン『E-dge』(エッジ)の創刊編集長
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