強豪・武相の4番打者から芸人の道へ! 渡部おにぎりが高校野球から得たもの「社会は野球部ほど理不尽じゃないですから(笑)」 (3ページ目)
【社会は野球部ほど理不尽じゃない】
ーー野球人生がお笑いの役に立ってることはありますか?
まず、すごくよく声が通る。これはキャッチャー時代の声出しのたまものです。あとは社会に出ても、野球部の練習ほどつらいものはないと考えるとたいていのことはなんとかなります。社会は野球部ほど理不尽じゃないですから(笑)。そういう意味でも野球はやっていてよかったと思いますね。
ーー渡部さんの今後の目標は?
神奈川県で野球をやっていた縁を生かして、TVK(テレビ神奈川)で放送されている高校野球ニュースのリポーターとして各チームに取材してみたいです。
あとは『プロ野球珍プレー・好プレー大賞』にも出演してみたいですし、調子に乗ったことを言ってしまうと、WBCのベンチリポートなんてできたら最高ですよね。要はスーパースターになりたいです(笑)。ミーハーなので。
ーー甲子園ではいままさに熱闘の真っ最中。現在、野球を頑張っている球児たちにメッセージをお願いします。
野球に限らず、真剣にやってる部活はどこも本当にキツいと思いますけど、それを乗り越えてこそ見える景色が必ずあると思ってます。僕は大学の部活を途中でやめてしまったけど、いま頑張ってる人はどんなにキツくてもやめないでほしい。
やり抜くことで仲間との絆も深まるし、一生の関係でいられる。そして、やりきるなら悔いのないように、楽しんで野球をやってください。最後に大事なことを......。最近は本当に暑いので、水分補給を忘れずに!
終わり
<プロフィール>
渡部おにぎり わたべ・おにぎり/お笑い芸人・金の国メンバー
1994年、横浜市生まれ。小学1年から野球を始める。高校はスカウトを受けて神奈川県の名門・武相高に進学し、「4番・捕手」として活躍。一学年上の現ヤクルトの塩見泰隆や現オリックスの井口和明とともにプレーした。横浜商科大学中退後、ワタナベコメディスクールに入り、お笑いの道へ。同スクールで出会った桃沢健輔とコンビを結成し、コンビでは2022年と2024年の「キングオブコント」で準決勝進出、ピンでは2022年の「R-1グランプリ」で3位。ワタナベエンターテインメント所属。
著者プロフィール
武松佑季 (たけまつ・ゆうき)
雑誌ライター。1985年、神奈川県秦野市生まれ。編集プロダクションを経てフリーランスに。インタビュー記事を中心に各メディアに寄稿。東京ヤクルトファン。サウナー見習い。
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