【高校野球】れいめい劇的勝利で45年ぶり決勝進出 左腕エース・伊藤大晟が11奪三振の快投でドラフト戦線に急浮上
どんでん返しに次ぐ、どんでん返し。
7月24日に開催された高校野球鹿児島大会準決勝・れいめい対鹿児島実は、そんなドラマチックな展開だった。
プロ注目のれいめいの左腕エース・伊藤大晟 photo by Kikuchi Takahiroこの記事に関連する写真を見る
【大逆転勝利で決勝に進出】
れいめいが2対0とリードして迎えた9回表。鹿児島実は先頭の前田大成が特大のソロ本塁打を放ち、逆襲の狼煙(のろし)をあげる。さらに一死二、三塁のチャンスをつくり、途中出場の枦川宜吏克(はしかわ・よりかつ)が右翼へ2点適時打を放って逆転に成功する。
9回裏は二死走者なしと、れいめいは徳俵に足がかかった。しかし、4番打者の碇山和尚がフルカウントから四球を選び、出塁。つづく濱田勇人が左前打でつなぎ、二死一、二塁とチャンスをつくった。
ラストチャンスで6番・矢野航成がライトへ弾き返し、2者が生還。れいめいが逆転サヨナラで決勝戦に駒を進めた。
9回裏の攻撃中は、どんな心境だったのか。れいめいのエース左腕・伊藤大晟に聞くと、こちらを真っすぐに見つめて答えた。
「ウチはバッティングがいいチームなので、チームメイトたちを信用していました。(サヨナラ打を放った)矢野は同じ中学のチーム出身(福岡・京築ボーイズ)で、ずっとバッティングがいい選手でしたから」
伊藤は今夏、れいめいの快進撃の原動力となり、ドラフト戦線に急浮上してきたサウスポーである。鹿児島実戦は9回に逆転を許したとはいえ、8回まで被安打4、奪三振11、与四死球2、失点0と快投を見せていた。
身長174センチ、体重74キロの中肉中背。左腕を強く叩きつける投球フォームで、この日は最速144キロを計測した。伊藤が「リリースの瞬間にボールを弾くイメージ」と語る快速球は、ホームベース付近でも勢いが衰えない。打者の空振りを誘える球質だ。
さらにはストレートの軌道から鋭く曲がるスライダー、打者をのめらせるチェンジアップを武器にする。将来的には松井裕樹(パドレス)のような左投手に成長する可能性を秘めている。
1 / 3
著者プロフィール
菊地高弘 (きくち・たかひろ)
1982年生まれ。野球専門誌『野球小僧』『野球太郎』の編集者を経て、2015年に独立。プレーヤーの目線に立った切り口に定評があり、「菊地選手」名義で上梓した『野球部あるある』(集英社/全3巻)はシリーズ累計13万部のヒット作になった。その他の著書に『オレたちは「ガイジン部隊」なんかじゃない! 野球留学生ものがたり』(インプレス)『巨人ファンはどこへ行ったのか?』(イースト・プレス)『下剋上球児 三重県立白山高校、甲子園までのミラクル』(カンゼン)など多数。

















































