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「木内マジック」を知り尽くす元常総学院監督・佐々木力が郁文館の指揮官として挑む甲子園への道 (4ページ目)

  • 内田勝治●文 text by Uchida Katsuharu

 木内さんは2011年夏を最後に第二次政権から身を引くと、後任監督には佐々木さんが就任。「練習のための練習はするな」という木内野球に、自身が培ってきたスパイスを加え、常総を春夏6度の甲子園へと導くと、2020年夏の独自大会後にOBの島田直也さん(元横浜など)に監督を譲り、昨年から郁文館の指揮を執ることになった。練習中にはマイクを使って選手に指示をしていた恩師と同じように、傍らには拡声器が置いてあった。

「ひとりに指導しているんですけど、それを全員に聞こえるよう、わからせるということでやっているんですね。そうすると自然に聞くようになるし、自分に置き換えるようにもなります」

 郁文館の渡邉美樹理事長兼校長(ワタミ創業者)からは、学校創立140周年となる2029年までに甲子園初出場を期待されている。今夏は昨夏の3回戦突破、そしてベスト8入りを目標に、発展途上の部員たちと汗を流す日々を送る。

「高校生は見ている人が清々しいと思ってもらえるようなプレーをするのが一番大事だと思っています。全力疾走だったり、相手を称えながらプレーするといったことを少しずつ教え込んでいけば、いいチームになっていくんじゃないかと思っています」

 今年5月に59歳を迎えたが、甲子園への情熱はいささかも衰えることはない。80歳までタクトを振った恩師のように、強者へと立ち向かっていく。

つづく

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著者プロフィール

  • 内田勝治

    内田勝治 (うちだ・かつはる)

    1979年9月10日、福岡県生まれ。東筑高校で96年夏の甲子園出場。立教大学では00年秋の東京六大学野球リーグ打撃ランク3位。スポーツニッポン新聞社でプロ野球担当記者(横浜、西武など)や整理記者を務めたのち独立。株式会社ウィンヒットを設立し、執筆業やスポーツウェブサイト運営、スポーツビジネス全般を行なう

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