【高校野球】山本昌が春の甲子園で光った6人の3年生投手を解説「奥川恭伸を彷彿」「怪物クラスの大物になるポテンシャル」 (6ページ目)
昨年夏の甲子園でも好投した明徳義塾・池﨑安侍朗 photo by Ohtomo Yoshiyukiこの記事に関連する写真を見る池﨑安侍朗(明徳義塾3年/171センチ・65キロ/左投左打)
1球見ただけで「バランスがいい」と感じました。左投手のフォームの教科書と言っていいくらいで、さすが明徳義塾のエースですね。ラインのつくり方、鋭い腕の振り、タイミングと文句なし。たとえ上背が乏しく、球速が140キロに届かなくても、打者は速く感じるはずです。課題を挙げるとすれば、左肩を大きく速く回す際に、回りきらないまま腕を振ってしまうことがある点です。ボールが高めに抜けやすくなるので、修正できるといいですね。これから体に力がついて、体重移動の距離が長くなってくれば、肩が回る時間がつくれるはず。ボールもより低めに集まるようになるでしょう。
著者プロフィール
菊地高弘 (きくち・たかひろ)
1982年生まれ。野球専門誌『野球小僧』『野球太郎』の編集者を経て、2015年に独立。プレーヤーの目線に立った切り口に定評があり、「菊地選手」名義で上梓した『野球部あるある』(集英社/全3巻)はシリーズ累計13万部のヒット作になった。その他の著書に『オレたちは「ガイジン部隊」なんかじゃない! 野球留学生ものがたり』(インプレス)『巨人ファンはどこへ行ったのか?』(イースト・プレス)『下剋上球児 三重県立白山高校、甲子園までのミラクル』(カンゼン)など多数。
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