【高校野球】山本昌が春の甲子園で光った6人の3年生投手を解説「奥川恭伸を彷彿」「怪物クラスの大物になるポテンシャル」 (5ページ目)
初戦の明徳義塾戦で10回を投げ1失点完投で勝利した健大高崎・下重賢慎 photo by Ohtomo Yoshiyukiこの記事に関連する写真を見る下重賢慎(健大高崎3年/182センチ・87キロ/左投左打)
健大高崎の投手といえば石垣くんや佐藤龍月くんのイメージでしたが、下重くんも素晴らしい左腕でした。変則的に見えるけど、上背があって、体全体を使えるのがポイントです。左腕がしなって、遅れて出てくるので、ボールの出どころが見づらい。打者は想像以上に速く見えるはずです。上下動の激しいフォームでも、体はストライクゾーンにしっかりと入っていけているのもいいですね。少し気になったのは、変化球が抜けるシーンが見られたこと。リリース時に手首が少し寝て、押し出すような形になって抜けてしまうのでしょう。手首が立ってくれば、外側へすっぽ抜ける球が減るはずです。
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