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東大野球部初の女性主務・奥畑ひかりの進路を決めた野球愛 母校の智辯和歌山は「野球好きにとって最高の環境でした」 (5ページ目)

  • 門脇 正法●取材・文 text by Kadowaki Masanori
  • 田中 亘●撮影 photo by Tanaka Wataru

【コロナ禍でプロ野球の録画を見尽くし勉強開始】

ーー学校がコロナ禍で休みだった間はなにをしていたんですか?

 あの時は、あんまり外出すると白い目で見られるような感じになっていたので、ずっと家にいて、最初のほうは野球の録画を見てたんですけど、数カ月で見終わっちゃって。プロ野球も(開幕延期で)やってなかったですし、ヒマだなって。私は本当に野球以外に趣味がないので、あとは勉強するしかないと、勉強をはじめたんです。

ーーその頃から、すでに東大合格が目標だった?

 これも野球とからんじゃって申し訳ないんですけど、高校時代に一番応援していたのが智辯和歌山の野球部の先輩で、現在横浜DeNAベイスターズでキャッチャーをしている東妻純平さんだったんです。東妻さんが横浜に入団したのと、親から国公立に行ってほしいとも言われていたので、当時は東大というよりも、関東の国立大に行けたらいいかなと思っていました。

ーー続いて、大学受験や東大野球部の日々、就職活動などについて伺います。

後編につづく

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<プロフィール>
奥畑ひかり おくばた・ひかり/東京大学野球部主務。和歌山県生まれ。阪神タイガースファンの父親の影響で物心ついた頃から大の野球好き。智辯和歌山中学・高校出身で高校3年生の時には野球部が夏の甲子園制覇。東京大学文科3類に現役合格し、2022年に入学。野球部にマネージャーとして入部し、2024年11月から東大野球部史上初の女性主務を務めている。

著者プロフィール

  • 門脇正法

    門脇正法 (かどわき・まさのり)

    マンガ原作者、スポーツライター。1967年、埼玉県生まれ。日本女子体育大学大学院スポーツ科学研究科修士課程修了。アニメ『ドラゴンボールZ』の脚本家である小山高生氏からシナリオを学び、マンガ原作者デビュー。特にスポーツアスリートの実録マンガを得意としており、『世界再戦ー松坂大輔物語ー』(集英社/少年ジャンプ)、『好敵手ー室伏広治物語ー』(同)、『闘球「元」日本代表ー福岡堅樹物語ー』(集英社/ヤングジャンプ)の原作を担当。現在はマンガの原作だけでなく、「少年ジャンプ」のスポーツ記事特集『ジャンスタ』を中心に、『webスポルティーバ』の「文武両道の裏側」など、スポーツライターとしても活躍中。著書に『バクマン。勝利学』『少年ジャンプ勝利学』(ともに集英社インターナショナル)などがある。

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