東京六大学最多Vの早稲田大・小宮山悟監督が築き上げた「令和の選手たち」との信頼関係 (4ページ目)

  • 白鳥純一●取材・文 text by Shiratori Junichi

 主将の印出は、「伝統ある早稲田大学で主将を任せていただき、最終学年で優勝できるのは本当に幸せなこと。仲間や応援してくださるみなさんに感謝しながら、入学を決めた時に『日本一の胴上げをする』と話した小宮山監督との約束をなんとしても実現させたい」と意気込む。そして小宮山監督も、「東京六大学の代表として、優勝を目指して戦わないといけない。本当に難しい試合ばかりになると思いますが、あと4勝して(東京六大学が)日本で一番優れたリーグであることを証明したい」と、選手に負けない闘志を燃やしている。

「僕は勝負どころで1球に魂を込める姿勢が大切で、それができたら負けることはないと信じている。全日本選手権や連覇を目指す秋のリーグ戦に向けて、選手たちがどのように努力して試合に臨むのか。その姿勢にかかっているんじゃないかと思う」

 兜の緒を引き締めることも忘れなかった小宮山監督は、印出に対して選手権での30回の胴上げ(現在の自らの背番号と同じ)を厳命。「そのつもりで腕立て伏せをやっておけよ!」と"試練"を与えた。

 前回の2020年秋の優勝は、小宮山監督の学生時代に早稲田大を指揮し、この年に野球殿堂入りを果たした石井連蔵氏への思いも強かった優勝だった。今度は全国制覇で、「鬼の目にも涙」が見られるだろうか。

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