甲子園初出場の別海高校を変えた「地獄の紋別合宿」 創部46年目の全道初勝利&目標のベスト4進出を果たした (4ページ目)
札幌ドームに新風を吹き込んだ別海だったが、準決勝で敗れた。夏の甲子園にも出場している強豪、北海相手に1対6。スコアのうえでは力の差が表れた形となったが、守備と走塁のちょっとしたミスが敗因だと島影は断定している。裏を返せば、そこを詰めれば互角に渡り合えることとなり、相手の力に屈したわけではないことをチームの誰もが強調する。
彼らは敗けてなお、可能性を見出していた。
「俺たちは全国でも戦える」
全道ベスト4という結果が、別海に確固たる自信を植えつけたのである。
つづく>>
著者プロフィール
田口元義 (たぐち・げんき)
1977年、福島県出身。元高校球児(3年間補欠)。雑誌編集者を経て、2003年からフリーライターとして活動する。雑誌やウェブサイトを中心に寄稿。著書に「負けてみろ。 聖光学院と斎藤智也の高校野球」(秀和システム刊)がある。
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