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鳥谷敬以来の大物内野手、51イニング74奪三振の快速左腕、和製ウィーラー...2024年のドラフト戦線を賑わす10人 (9ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro

星稜高時代に「スーパー1年生」と騒がれた日本体育大の寺西成騎 photo by Ohtomo Yoshiyuki星稜高時代に「スーパー1年生」と騒がれた日本体育大の寺西成騎 photo by Ohtomo Yoshiyukiこの記事に関連する写真を見る寺西成騎(日本体育大/投手/186センチ・85キロ/右投右打)

 不死鳥の如く蘇った本格派右腕。石川・根上中ではU−15日本代表に選ばれ、星稜高1年夏には甲子園で最速143キロをマークして「スーパー1年生」ともてはやされた。長身ながら柔らかく、バランスのとれた投球フォームには夢が詰まっていた。だが、高校2年夏に右肩を痛めて以降、その存在は表舞台から消えてしまう。3年に及ぶ気の遠くなるようなリハビリの末に、大学3年春のリーグ戦から戦線復帰。いきなり5勝0敗、防御率0.31と結果を残してみせた。若き名投手コーチ・辻孟彦コーチの辛抱強いサポートも後押しし、シーズンを追うごとに球威が増してきている。現段階で最速153キロを計測しているが、まだまだ発展途上。長い冬を越え、これから旬を迎える右腕だ。

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