鳥谷敬以来の大物内野手、51イニング74奪三振の快速左腕、和製ウィーラー...2024年のドラフト戦線を賑わす10人 (10ページ目)
強打の大型遊撃手、花咲徳栄の石塚裕惺 photo by Ohtomo Yoshiyukiこの記事に関連する写真を見る石塚裕惺(花咲徳栄高/遊撃手/181センチ・83キロ/右投右打)
現時点で「ドラフト1位指名は間違いない」と言える存在がいない高校球界で、ひときわ輝きを放つ強打の遊撃手。まるで大学生がグラウンドに立っているような泰然とした佇まいで、走攻守に大物感を感じさせる。昨秋の関東大会1回戦・横浜高戦では高校通算18号となる本塁打を放ったあと、2回の申告敬遠を受けるなど3四球と勝負を避けられた。大型内野手ながらプレーにスピード感があり、進境著しい遊撃守備はまだまだ成長の余地が残されている。野村佑希(日本ハム)ら岩井隆監督が「これは」と見込んだ野手を次々にプロに送り込む花咲徳栄だけに、ドラフトイヤーに向けて着実に仕上げてくるだろう。
著者プロフィール
菊地高弘 (きくち・たかひろ)
1982年生まれ。野球専門誌『野球小僧』『野球太郎』の編集者を経て、2015年に独立。プレーヤーの目線に立った切り口に定評があり、「菊地選手」名義で上梓した『野球部あるある』(集英社/全3巻)はシリーズ累計13万部のヒット作になった。その他の著書に『オレたちは「ガイジン部隊」なんかじゃない! 野球留学生ものがたり』(インプレス)『巨人ファンはどこへ行ったのか?』(イースト・プレス)『下剋上球児 三重県立白山高校、甲子園までのミラクル』(カンゼン)など多数。
2024年のドラフト候補 一挙紹介
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